コラーゲンと言えば、食べたり化粧品として肌に塗ると、肌にハリが出たり、潤いを与えてくれる、魔法のような成分というイメージがありますよね。
ですが、一方で、「コラーゲンは分解されてアミノ酸になるだけ。」「美肌効果があるというのは嘘」といった話もよく耳にします。
ただ、豚足を食べると肌がピチピチになった、古くから漢方薬として動物のゼラチン質が用いられているなど、なんらかの肌への効果を実感してきた人が多いことも事実です。
コラーゲンに美肌効果があるというのは、本当なのでしょうか。
コラーゲンの研究について
コラーゲンに関する研究が盛んになってきたのは、今からほんの数年前のことで、なぜ美肌をもたらすのか?仕組みの解明がまだ進んでいない、とうのが実態のようです。
これまでの常識では、コラーゲンはアミノ酸に分解されたあと、他のタンパク質に変わるだけで、コラーゲンに生まれ変わるわけではない、というのが定説でした。
多くの研究者がコラーゲンに関する研究を進めてきましたが、この定説をひっくり返すほどの知見は見つけられずにいました。
ですが、ここ最近、信頼性のある研究報告もいくつか出てきているようです。
コラーゲンを摂取するとコラーゲンの産生量が増える
京都府立大学の研究では、コラーゲンを飲用したときの効果を調べる実験を行いました。
コラーゲンに特有の構造に「プロリルヒドロキシプロリン」というペプチドがあります。
コラーゲンは、アミノ酸が多数つながってできていますが、ペプチド
とは、アミノ酸を2つつなげた、コラーゲンの部分構造になります。
コラーゲンを長期間にわたって服用続けた人では、血中に、この「ヒドロキシププロリン」が増殖することが明らかになりました。
このことから、こうした仮説が得られました。
飲用によって吸収されたコラーゲンは、すべてがバラバラのアミノ酸に分解されるわけだはなく、一部はペプチドとして吸収されます。
この吸収されたペプチドが引き金となって、コラーゲンの生産工場である線維芽細胞を活性化させ、新しいコラーゲンを生み出したのではないか。
この結果から、コラーゲンを服用することは、新しいコラーゲンを生み出す効果があると言えそうです。
コラーゲンを飲むと、肌にハリが出る
日本大学の研究では、49~59歳の女性48人に、コラーゲンを1日5gづつ飲ませて、肌の弾力性を調べました。
10週間後に測定したところ、肌の弾力性が20~39歳の女性の平均値と同じくらいまで、肌の弾力性が向上したそうです。
この結果から、コラーゲンは肌のハリをアップさせる効果があることが確認されました。
コラーゲンは口コミで最初に人気に火がつき、研究はまだまだこれからの分野のようです。
効果の実証データはさておき、実際効果を感じている人も多いようですから、信じて続けてみるのも良いかもしれませんね。
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