かなり前に、NHKの「ためしてガッテン」という健康番組で、コラーゲンが取り上げられていました。
番組の中で、ゼラチンもコラーゲンからできているので、手軽に食事に取り入れられるので便利、
ということを紹介していました。
コラーゲンは象にも効果あり!
ここ最近、「コラーゲンが肌に良いのは嘘」「ただのアミノ酸だから効果はない」
という話がよくテレビでとりあげられていますよね?
ついにコラーゲンが肌に良いことが実証されたのかしら?!と期待して見ていたのですが・・・
残念ながら、番組で実証されたのは「ゾウの膝」への効果でした。
膝の関節を痛めているゾウに、2か月にわたって、コラーゲンを与え続けました。
人間に換算すると、1日5g分だそうです。
ゾウの膝は治って歩けるようになったそうです。
正直、番組を見ていて、「えー?膝ですか?!」と思った方も多いのではないでしょうか。
多くの女性は、肌にハリが出たり、しわがなくなることをコラーゲンに期待していますよね?
コラーゲンとアミノ酸
ですが、この結果から、こんなことが考えられるのです。
コラーゲンを食べて摂取すると、消化吸収の過程で、バラバラのアミノ酸に分解されるのは、
ご存じかと思います。
腸で吸収されたアミノ酸は、体の各部位へ運ばれ、タンパク質に再び合成されます。
また、コラーゲンになることもあれば、その他もタンパク質に生まれ変わることもあります。
この時、どの部位の、どのタンパク質になるのかは、遺伝情報やその時の健康状態で、
決まってくるそうです。
このゾウの場合、膝をケガしていて、膝の軟骨のコラーゲンが極端に減少していたので、
アミノ酸が優先的にコラーゲン合成に使われたと考えられるのです。
人間の体のうち、水の次に多いのが、タンパク質。
タンパク質は、体中の器官、臓器を構成しています。
摂取したタンパク質は、バラバラのアミノ酸になった後、生命に関わる重要な部位から、
順番に使われるそうです。
乾燥している時など、まっさきに、手や足の指がカサカサになってきますよね?
これは、体の中心部の重要な臓器が集まっているところに比べて、体の末端部は、
少々水分がなくなっても生命にただちには影響しないからです。
つまり、体が不健康であれば、せっかくとったコラーゲンも、
他の部位のタンパク質に使われる可能性が高くなります。
ですが、体が健康でタンパク質で満たされていれば、コラーゲンの生成にまわってくる
アミノ酸が増えるということになります。
コラーゲンを摂取するならゼラチンがおすすめ!
考えてみれば、年齢を重ねるにつれて、体が健康な人は、肌も美しい傾向がありますよね。
肌も体もつなっがているので、肌を美しくしたければ、体の中から健康になる必要が
ありそうですね。
番組の中で紹介していましたが、ゼラチンはコラーゲンを溶かしたもので吸収率が高いそうです。
また、食事で一緒にとると、ビタミンCやタンパク質など、他の栄養素の吸収も助けるそうです。
フカヒレやコラーゲンドリンクよりもお手頃で毎日続けやすいので、お茶やコーヒーに溶かして、食事と一緒に取り入れるのも良いかもしれませんね。
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