信用できる論文は?コラーゲンは肌に効果ない?|最近わかったコラーゲンの効果

コラーゲンについて

よく、新聞や雑誌、インターネットでは、「コラーゲンは効果がない」という記事を見かけます。
でも、広告、CMなどを見ると「コラーゲンが肌に良い!」という言葉をたくさん見かけますよね?
いったい、どちらが本当なのでしょうか?

コラーゲンは本当に肌に良い?

10年ほど前に、口コミから火がついてコラーゲンブームが始まりました。
この当時は、あまりコラーゲンに関して研究しているところも少なく、実は、効果のほどは研究で明らかになっていたわけではないのです。

では、コラーゲンの効果を裏付ける論文はないでしょうか?
コラーゲンブームのあと、多くの食品や化粧品メーカーが、大学の研究機関と共同して、コラーゲンの効果を実証するための研究を進めてきました。

多くの論文は出ているものの、症例数が少なかったり、データの取り方に偏りがあったり・・・
自社の都合の良いデータを取ったのでは?と信頼に欠けるものがありました。
研究者の中でも、信用できる結果ではない、と注目されなかったようです。

コラーゲンの常識を覆す論文!

もともと、コラーゲンを食べても消化吸収の段階でバラバラのアミノ酸になってしまうという事実は、高校生物の教科書にも載っている誰もが知っている常識です。
これを覆すには、かなり説得力のある検証結果が必要でした。

ですが、2005年になって、ようやく、これまでの常識を覆すような論文が発表されました。
この論文を要約すると、次のような仕組みで肌に効果をもたらすと説明しています。

  1. コラーゲンを食べて摂取する。
  2. コラーゲンの一部には、2~3個のアミノ酸がつながった「ペプチド」の状態で吸収され、血中に放出される。
  3. 血液で運ばれたペプチドが肌に運ばれると、肌の真皮層にある「線維芽細胞」を刺激する。
  4. 刺激された線維芽細胞が、コラーゲンやヒアルロン酸などを作り出す。

この論文は、メディアでも取り上げられ、「食べるコラーゲン」の効果が初めて実証された研究、と取り上げられています。

やはりコラーゲンは効果がない?

それにも関わらず、いまだ、コラーゲンは本当は効果がない、という意見がよく聞かれます。
この研究にも食品メーカーが関わっていますので、自社に都合の良いデータを取ったのではないか?と疑問視されているからでしょう。

これまでの一般常識を覆には、こうした論文がいくつも出てきて、たくさんの研究者を納得させることが必要なのでしょうね。
それには、もう少し時間がかかるようです。

肌に塗るコラーゲンに関しては、2006年の論文で「保湿効果」は実証されているようです。
ただ、コラーゲンは肌の「真皮層」にあるのに対し、保湿は「角質層」」へのこ効果です。
なぜこのような結果になったのか、メカニズムは明らかになっていません。

「コラーゲンは本当に肌に効果がある」と言われるには、あと5~10年はかかりそうです。
それを待つには私たちには時間がない?!
とりあえず、今は信用して使ってみる方が良いかもしれませんね。

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